【網状皮斑とは】循環障害により生じる網目状の紫紅色~暗赤色斑であり,四肢にみられることが多い.網状皮斑は,一過性に消褪する大理石様皮膚(cutis marmorata),何らかの基礎疾患を背景に生じる分枝状皮斑(livedo racemosa)と,その中間的な細網状皮斑(livedo reticularis)とに分類され,デルマドロームとして重要である.大理石様皮膚は寒冷刺激などにより一過性の循環障害を生じ,網目の閉じた皮疹を呈するが,組織学的変化はない.生下時より同様の皮疹を認めた場合,先天性血管拡張性大理石様皮斑を疑う.細網状皮斑は大理石様皮膚よりも持続する網目が閉じた網状皮斑を特徴とし,組織学的変化を伴うこともある.皮膚細動脈のびまん性の血流低下と細静脈の酸素分圧低下,血管拡張などに伴い,均一な網目状の皮疹を呈する.分枝状皮斑は,不規則な網目の輪が閉じない持続的な網状皮斑で,真皮・皮
診療支援
治療
網状皮斑(リベド)を生じる疾患
Diseases manifesting livedo reticularis
初出:今日の皮膚疾患治療指針 第5版
発行:2022年3月
収載:医学書院 医療情報サービス(2024年11月7日 掲-ID:hif_04593-05_a002z0035)
この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。