【概説】皮膚真菌症に対する外用療法に用いるが,対象となる主な病原体は白癬菌,カンジダ,癜風菌の3種である.
【適応】白癬症(足白癬,手白癬,爪白癬,生毛部白癬など),皮膚カンジダ症,癜風,マラセチア毛包炎が主な適応症であるが,爪白癬症に保険適用のある抗真菌外用薬はクレナフィン,ルコナックの2種類である.頭部白癬は外用薬で悪化することが多いので内服薬で治療すべきである.また角化型(角質増殖型)の足白癬は外用薬では改善があまり期待できないので,可能であれば内服薬を選択すべきである.
【薬剤】①抗真菌外用薬は構造式からイミダゾール系,トリアゾール系,モルフォリン系,アリルアミン系,ベンジルアミン系,チオカルバミン酸系に分類されるが,薬剤により適応症が異なることに注意する.イミダゾール系は抗真菌スペクトラムが広く3種の真菌に有効である.そのうちニゾラールは脂漏性皮膚炎にも適応を有する.トリアゾール系の
関連リンク
- 治療薬マニュアル2024/リラナフタート《ゼフナート》
- 治療薬マニュアル2024/ラノコナゾール《アスタット》
- 治療薬マニュアル2024/エフィナコナゾール《クレナフィン》
- 治療薬マニュアル2024/ルリコナゾール《ルコナック》
- 治療薬マニュアル2024/ケトコナゾール《ニゾラール》
- 治療薬マニュアル2024/アモロルフィン塩酸塩《ペキロン》
- 今日の治療指針2024年版/同種薬の特徴と使い分け─乾癬治療薬(外用)
- 今日の治療指針2024年版/同種薬の特徴と使い分け─外用抗真菌薬
- 今日の治療指針2024年版/皮膚糸状菌症(白癬)
- 今日の治療指針2024年版/疥癬,アタマジラミ症
- 今日の皮膚疾患治療指針 第5版/フェノトリン
- 今日の皮膚疾患治療指針 第5版/足白癬,爪白癬,手白癬,白癬疹
- 今日の小児治療指針 第17版/外用療法(ステロイド,非ステロイド)