診療支援
治療

皮膚弛緩症
Cutis laxa:CL
竹中 祐子
(東京女子医科大学講師)

病態

 弾力線維の異常により皮膚が弛緩してたるむ,まれな結合織異常症である.先天性と後天性,全身性と限局性がある.先天性では,出生時から幼小児期にかけて症状が出現する.常染色体優性型は,エラスチン遺伝子変異が報告されている.出生後から皮膚が弛緩し下垂する.常染色体劣性型は,皮膚病変以外に肺,消化管,骨格や尿路系異常などの結合織異常を伴う.X染色体劣性型は,Menkes症候群やEhlers-Danlos症候群の一型ともされ,銅輸送に

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