病態
おむつ皮膚炎を生じている乳幼児のおむつ付着部位に,発症する炎症性の丘疹・結節性病変.おむつ皮膚炎を基盤に,糞便,尿,カンジダ感染などの慢性刺激によって生じると考えられている.おむつをしており,尿失禁・便失禁をしている高齢者に発生することもある.
診断
【鑑別診断で想起すべき疾患】感染性肉芽腫,皮膚リンパ腫,Langerhans組織球症,若年性黄色肉芽腫などが鑑別となる場合がある.
【臨床症状からの診断】臨床的には,臀部,外陰部,鼠径部などのおむつ接触部位に,境界明瞭な紅色から紅褐色の硬めの扁平隆起結節が多発する.個疹の大きさは0.5~3cm程度で,表面にびらん・潰瘍を伴うこともある.特徴的な分布を呈し,臨床症状から診断できる場合もある.
【問診で聞くべきこと】おむつの交換頻度や尿失禁,便失禁による汚染の度合い,おむつ皮膚炎の先行の有無,スキンケアなどについて聴取する必要がある.
【病理組織学的