診療支援
治療

ステロイド後脂肪織炎
Poststeroid panniculitis
宮垣 朝光
(聖マリアンナ医科大学准教授)

病態

 長期または大量のステロイド投与を急速に減量あるいは中止したあと,数日から1か月で出現する多発性の脂肪織炎.ほとんどが小児に生じるが,成人例の報告も少数ながらある.原疾患は,リウマチ熱,ネフローゼ症候群,白血病,神経膠腫など多岐にわたる.


診断

【鑑別診断で想起すべき疾患】結節性紅斑,ループス脂肪織炎,寒冷脂肪織炎,新生児皮下脂肪壊死症などが鑑別となる.

【臨床症状からの診断】臨床的には,左右対称性に多発する表面正常色から淡紅色の皮下硬結を呈する

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