診療支援
治療

表皮母斑
Epidermal nevus
岩澤 うつぎ
(東京都立広尾病院部長)

病態

 表皮角化細胞の増殖,表皮肥厚を主徴とする過誤腫的性格を有する疾患で,体細胞モザイクによって生ずると考えられている.病変は出生時に存在しているか,生後2~3か月以内に生ずる.

【頻度】発症頻度は出生1,000人に1人と推定されている.

【臨床症状】茶褐色の「いぼ」のような小丘疹が線状,列序性に集簇するのが基本的な臨床像であるが,①限局性の疣状表皮母斑(図21-1),②広範囲に生じる列序性表皮母斑(図21-2),③炎症性線状疣

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