適応
次の患者における瘙痒症の改善(既存治療で効果不十分な場合に限る)
1透析患者
2慢性肝疾患
用法
1日1回2.5μg 夕食後又は就寝前経口 ►尚,症状に応じ増量可:1日1回5μgを限度とする 注意
①1血液透析患者:本剤の投与から血液透析開始までは十分な間隔をあける(本剤は血液透析で除去→本剤服用から血液透析までの時間が短い場合,本剤の血中濃度低下の可能性)
②1腹膜透析患者:本剤の投与から透析液交換までは十分な間隔をあける(本剤服用から透析液交換までの時間が短い場合,本剤の血中濃度が低下する可能性)
③21日1回2.5μgから開始し,効果不十分な場合に1日1回5μgへの増量を検討
禁忌
過敏症
注意
〈基本〉
①重度(Child-Pugh分類C)の肝障害のある患者にはリスク・ベネフィットを勘案し,投与中は患者の状態を十分に観察
➋眠気,めまい等→運転不可
③効果が認められない際は,漫然と長期にわたり投与しないよう注意
④プロラクチン値上昇等の内分泌機能異常→適宜検査の実施が望ましい
患者背景
〈腎〉2血中濃度上昇の恐れ 〈肝〉〔共通〕重度(Child-Pugh分類グレードC)の肝障害の臨床試験は未実施 1中等度(Child-Pugh分類B)の肝障害で血中濃度上昇の恐れ
〈妊婦〉非推奨(動物で胎盤通過,生存胎児数の減少,出産率の低下及び出生児体重の減少が報告) 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止(動物で移行) 〈小児〉臨床試験は未実施 〈高齢〉慎重に
相互
〈併用注意〉主としてCYP3A4によって代謝
1)CYP3A4阻害作用のある薬剤等:アゾール系抗真菌薬(イトラコナゾール等),ミデカマイシン,リトナビル,シクロスポリン,ニフェジピン,シメチジン,グレープフルーツジュース等:代謝が阻害され,血漿中濃度上昇の可能性→併用の開始,用量の変更並びに中止時には,状態を十分に観察等注意
2)睡眠薬,抗不安薬,抗うつ