くも状血管腫,手掌紅斑とは
定義
くも状血管腫の定義
くも状血管腫は中央に拍動する点状の細動脈があり,そこより放射状に血管が伸びて一見“くも”のように見えるため,この名前がある.大きさは直径1〜20mm程度まである.圧迫すると血流が途絶え血管腫は消失するが,圧迫を解除すると再び出現する.
出現部位は上大静脈に注ぐ静脈が分布する皮膚領域であり,特に顔面,頸部,乳頭より上の前胸部,手背,手指,前腕,上腕,肩,肩甲部に出現する.
手掌紅斑の定義
手掌紅斑とは,手掌,特に母指球・小指球および指球に紅潮した斑紋を認める場合をいう.圧迫すると紅斑は消失し,放すと再出現する.
健常者でもときどき手掌が紅潮するが,その部位は全体のことがほとんどで,赤さは明るみを帯びて一様である.手掌紅斑では手掌中央部には紅斑がないか薄く,紅斑部にはむらがあり,ときには斑点状に見える.
患者の訴え方
くも状血管腫
患者自身は,“赤い