シクロホスファミド水和物 | 医学書院

適応

❶以下の自覚的，他覚的症状の緩解．錠末注単独：多発性骨髄腫，悪性リンパ腫，乳癌，急性白血病，真性多血症，肺癌，神経腫瘍（神経・網膜芽腫），骨腫瘍　注単独：子宮頸癌，子宮体癌，卵巣癌　錠末注他の抗腫瘍薬併用：慢性リンパ性白血病，慢性骨髄性白血病，咽頭癌，胃癌，膵癌，肝癌，結腸癌，睾丸（精巣）腫瘍，絨毛性疾患（絨毛癌，破壊胞状奇胎，胞状奇胎），横紋筋肉腫，悪性黒色腫　錠末併用：子宮頸癌，子宮体癌，卵巣癌

❷注乳癌（手術可能例の術前・術後化学療法）に対する他抗腫瘍薬との併用

❸注造血幹細胞移植の前治療：急性白血病，慢性骨髄性白血病，骨髄異形成症候群，重症再生不良性貧血，悪性リンパ腫，遺伝性疾患

❹錠末注治療抵抗性のリウマチ性疾患：SLE，全身性血管炎，多発性筋炎・皮膚筋炎，強皮症，混合性結合組織病，血管炎を伴う難治性リウマチ性疾患

❺錠末ネフローゼ症候群（副腎皮質ステロイドで効果不十分な場合に限る）

❻注褐色細胞腫

❼注腫瘍特異的T細胞輸注療法の前処置

❽錠注全身性ALアミロイドーシス

❾錠細胞移植に伴う免疫反応の抑制

用法末精製水等5 mLで溶解し単シロップで10 mLに調製　注 100 mg当たり生・蒸等5 mLで溶解．筋注はやむを得ない場合にのみ必要最小限とし，同一部位への反復注射は行わない．神経走行部位を避ける

❶錠末単独：100-200 mg/日　注単独：1日1回100 mg，連日，静注．患者が耐えられる場合：1日1回200 mg．総量3000-8000 mg，効果発現時：できる限り長期間持続．白血球減少時：2-3日おき（正常の1/2以下：一時休薬，回復を待ち再び継続）．間欠的：300-500 mg，週1-2回，静注．必要により筋注・胸腔内・腹腔内・腫瘍内に注射・注入．病巣部を灌流する主幹動脈内：200-1000 mg/日，急速又は持続的に点滴