基準値
・男性:0.65~1.09mg/dL
・女性:0.46~0.82mg/dL
共用基準範囲
・男性:0.65~1.07mg/dL
・女性:0.46~0.79mg/dL
パニック値 3mg/dL以上
パニック値とその原因病態・危険病態表
測定法 酵素法
検体量 血清0.5mL
日数 2~4日
目的 腎機能の評価
Decision Level
●男性0.65(女性0.46)mg/dL以下(基準下限以下)
[高頻度]妊娠,糖尿病の初期,長期臥床 [可能性]尿崩症,筋ジストロフィー,多発性筋炎,筋萎縮性側索硬化症 [対策]原疾患の診断.病的意義は少ない
●男性1.09(女性0.82)~2mg/dL(軽度上昇)
[高頻度・可能性]脱水,心不全,ショック,糖尿病性腎症,糸球体腎炎,間質性腎炎,薬物性腎障害,尿管結石,前立腺肥大,先端巨大症 [対策]問診(蛋白尿,血尿,糖尿病,高血圧,心・腎疾患,服用薬剤など),尿検査,クレアチニンクリアランス(Ccr),尿路系超音波検査,水分の出納チェックなど.原疾患の診断と治療
●2mg/dL以上(中等度~高度上昇)
[高頻度・可能性]脱水,心不全,ショック,糖尿病性腎症,糸球体腎炎,間質性腎炎,薬物性腎障害 [対策]原疾患の診断と治療.BUN,K,P,Ca,尿酸,血算,静脈血HCO3-の測定
異常値のでるメカニズムと臨床的意義
Crは筋肉中のクレアチンの最終代謝産物であり,腎糸球体で濾過され,尿細管での再吸収や分泌が少ないので糸球体濾過量(GFR)の指標として用いられる.しかしながら,GFRが60%程度に低下するまでCrは基準値内にあることが多いので注意する必要がある.
Crの上昇は腎前性因子(脱水,ショック,心不全など),腎性因子(糸球体腎炎,間質性腎炎,尿細管障害など),腎後性因子(尿路閉塞など)で起こりうる.
また筋肉量の増加(スポーツ選手,先端巨大症など)があれば,Crは
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