診療支援
検査

トリプシン《IRT》   189点
trypsin《immunoreactive trypsin》
橋本 直明
(東都春日部病院・副院長)

基準値 100~550ng/mL


測定法 ELISA法,EIA法


検体量 血清0.5mL


日数 3~5日


目的 膵疾患急性期の診断


Decision Level

●高値(基準上限以上)

[高頻度]急性膵炎,慢性膵炎の急性増悪 [可能性]膵癌の早期(膵頭部癌のほうが体尾部癌より頻度が高い),Vater乳頭部癌,胆管癌,胆石・胆管結石,膵外傷,膵刺激〔ERCP,消化管ホルモン(セクレチン,ボンベシン,パンクレオザイミンなど)刺激〕,腎不全,アルコール依存症,肝硬変 [対策]腎不全を除外し,膵疾患の診断と治療.腹部所見と全身状態の把握.腹痛の有無,性状,持続の聴取.黄疸の有無.飲酒歴,薬物使用歴,胆石,糖尿病,脂質異常症の既往歴.血算,血液・尿生化学(他の膵酵素を含む),腹部超音波,腹部CT,腫瘍マーカー,ERCP,MRCP,超音波内視鏡(EUS),75g OGTT,HbA1c.治療は全身状態の安定化を第一に

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