診療支援
検査

ヒドロキシプロリン〔Hyp〕   279点
hydroxyproline
片倉 芳樹
(あおば胃腸内科クリニック院長)
四柳 宏
(東京大学医科学研究所教授・先端医療研究センター感染症分野)

基準値 83~330μmol/日


測定法 HPLC法


検体量 尿2mL


日数 4~10日


目的 骨や皮膚のコラーゲン代謝速度の測定


Decision Level

●低下

[高頻度・可能性]低身長症,下垂体機能低下症,吸収障害,甲状腺機能低下症,発育不全

●増加

[高頻度・可能性]骨疾患(Paget病,くる病,骨髄性白血病,骨軟化症,多発性骨髄腫,転移性骨疾患),先天性結合織疾患(Marfan症候群,骨形成不全症),内分泌疾患(甲状腺機能亢進症,副甲状腺機能亢進症,先端巨大症),膠原病(強皮症),その他(熱傷,肝線維症,筋疾患,成長期,妊娠・分娩) [対策]内分泌検査,骨代謝マーカー測定,線維化マーカー測定


異常値のでるメカニズムと臨床的意義

 Hypは,アミノ酸の1つであるプロリンの水酸化物でコラーゲンに特異的に含まれる.体内コラーゲンの50%は骨,30%は皮膚に存在すると考えられることから,主に骨や皮膚のコラ

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