診療支援
検査

ミオグロビン   135点
myoglobin
片倉 芳樹
(あおば胃腸内科クリニック院長)
四柳 宏
(東京大学医科学研究所教授・先端医療研究センター感染症分野)

基準値

・男性:154.9ng/mL以下

・女性:106.0ng/mL以下


測定法 CLIA法


検体量 血清0.3mL


日数 4~6日


目的 心筋梗塞の早期診断,重症度診断


Decision Level

●基準上限~1,000ng/mL(増加)

[高頻度]心筋梗塞,筋ジストロフィー,多発性筋炎,皮膚筋炎 [可能性]狭心症,甲状腺機能低下症,腎不全,運動後 [対策]CKアイソザイム,ミオシン軽鎖の判定,心電図,心エコー,心血管造影,筋生検,遺伝子解析

●1,000ng/mL以上(高度増加)

[高頻度・可能性]糖原病,悪性高熱,挫滅症候群,てんかん,薬剤性,低K血症 [対策]乳酸,ピルビン酸の測定,筋生検,腎機能検査,その他原疾患の検索


異常値のでるメカニズムと臨床的意義

 ミオグロビンは骨格筋・心筋中に存在するヘム蛋白で分子量が17,200と小さいため,筋細胞の破壊により逸脱するが,細胞膜の通過性亢進によっても血中に

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