目的 代謝と換気のバランス,酸塩基平衡を評価する
NOTE *保険点数:135点(血液ガス分析)
異常値のでるメカニズムと臨床的意義
血液ガスを解釈する方法には,大きく分けると,重炭酸緩衝系を使用する生理学的アプローチと物理化学的アプローチであるStewart法が存在する.重炭酸緩衝系を用いる方法にも,アニオンギャップ(AG)を使用する方法とベースエクセス(BE)を使用する方法がある.どの方法にも長所・短所があるが,簡便に利用することができ臨床的な有用性が検証されていることから,本項ではAGを用いる方法を解説する.
血液ガス分析の評価を行ううえで,まず以下の式・基準値を記憶する.
Henderson-Hasselbalchの式:
pH=6.1+log〔[HCO3-(mEq/L)]/{0.03×PaCO2(mmHg)}〕≒腎/肺(代謝/呼吸)
Hendersonの式:
[H+](nEq/L)=24
関連リンク
- 臨床検査データブック 2023-2024/動脈血pH [パニ][保]*
- 臨床検査データブック 2023-2024/動脈血CO2分圧〔PaCO2〕 [パニ][保]*
- 臨床検査データブック 2023-2024/動脈血O2分圧〔PaO2〕 [パニ][保]*
- 臨床検査データブック 2023-2024/動脈血O2飽和度〔SaO2〕《観血的動脈血O2飽和度》,経皮的動脈血O2飽和度〔SpO2〕《非観血的動脈血O2飽和度》 [保] 35点
- 臨床検査データブック 2023-2024/ベースエクセス〔BE〕 [保]* 135点
- 今日の救急治療指針 第2版/酸塩基平衡異常
- 今日の救急治療指針 第2版/動脈血ガス分析
- 新臨床内科学 第10版/1 酸塩基平衡の評価とアプローチ