基準値
●女性
●前思春期
・10歳未満:0.01~0.09mIU/mL
・10歳以上:0.02~0.11mIU/mL
●思春期
・Tanner分類2~3期:0.05~2.44mIU/mL
●月経周期
・卵胞期初期:1.5~12.7mIU/mL
・排卵期ピーク:2.6~66.3mIU/mL
・黄体期:0.7~17mIU/mL
●妊娠時 0.2mIU/mL以下
●閉経後 7.5~56.2mIU/mL
●男性
●前思春期
・10歳未満:0.02~0.15mIU/mL
・10歳以上:0.04~0.25mIU/mL
●思春期
・Tanner分類2~3期:0.44~1.63mIU/mL
・Tanner分類4~5期:1.61~3.53mIU/mL
●成年期 1.6~9.5mIU/mL
●老年期 4mIU/mL以上
測定法 RIA(固相法),EIA,FIA,CLIA,LA
検体量 血清0.5mL
日数 数時間~5日
目的 性腺機能異常の診断と評価
Decision Level
●高値
[高頻度]閉経後,原発性性腺機能低下症 [可能性]多嚢胞性卵巣症候群,中枢性思春期早発症 [対策]①原発性性腺機能低下症については「卵胞刺激ホルモン(FSH)」の項を参照→.②多嚢胞性卵巣症候群ではLHの基礎値がFSHより高値であることが多く,LHRH試験でLHの過剰反応がみられることがある.③中枢性思春期早発症では,ゴナドトロピン分泌亢進と性ステロイドホルモン分泌亢進の両者が認められる
●低値(高値ではない)
[高頻度]下垂体機能低下症,視床下部性性腺機能低下症 [対策]低値(分泌不全)の確定診断にはLHRH試験が必要.障害部位が下垂体か視床下部(LHRH分泌不全)かを鑑別するにはLHRH連続試験が有効
異常値のでるメカニズムと臨床的意義
LHはFSHとともに下垂体前葉のLH/FSH産生細胞で合成され,その分泌は視床下部ホルモンであるLHRHにより刺激され,卵巣では
関連リンク
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