基準値 4.0~82.1pg/mL(安静臥位)
測定法 CLEIA
検体量 血漿0.5mL
日数 3~5日
目的 副腎からの鉱質コルチコイドの分泌量の評価
Decision Level
●4.0pg/mL以下(基準下限以下)
[高頻度]Addison病,選択的低アルドステロン症 [可能性]18-ヒドロキシラーゼ(CMOⅠ)欠損症,18-OH-デヒドロゲナーゼ(CMOⅡ)欠損症,21-ヒドロキシラーゼ欠損症,他の鉱質コルチコイドの過剰(17α-ヒドロキシラーゼ欠損症,11β-ヒドロキシラーゼ欠損症,DOC産生腫瘍など),偽性アルドステロン症(グリチルリチンや甘草服用時),アンジオテンシン変換酵素阻害薬やアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬服用時 [対策]血漿レニン活性(PRA)を測定するとともに,レニン分泌刺激試験を行う
NOTE CMO:コルチコステロンメチルオキシダーゼ.CMOⅠとCMOⅡは,CYP11B2上に存在する
●82.1pg/mL以上(基準上限以上)
[高頻度]原発性アルドステロン症(PA),特発性アルドステロン症,糖質コルチコイド反応性アルドステロン症,続発性アルドステロン症(肝硬変,ネフローゼ症候群,心不全など),悪性高血圧,腎血管性高血圧,腎疾患 [可能性]Bartter症候群,レニン産生腫瘍,偽性低アルドステロン症(受容体の欠損),スピロノラクトンやエプレレノン服用時 [対策]PRAを測定するとともに,レニン分泌刺激試験を行う.また,131I-アドステロールによる副腎シンチグラフィーを行う
異常値のでるメカニズムと臨床的意義
アルドステロンは副腎皮質球状層で合成される鉱質コルチコイドである.腎臓の遠位尿細管に働いて,Kと水素イオンとの交換で,Naを再吸収する.アルドステロンの分泌は,レニンにより産生されるアンジオテンシンⅡにより刺激される.また,高K血症や副腎皮質刺激ホルモン(A
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