基準値

■血中E₂

●男性　14.6～48.8pg/mL

●非妊婦

・卵胞期：28.8～196.8pg/mL

・排卵期：36.4～525.9pg/mL

・黄体期：44.1～491.9pg/mL

・閉経後：47.0pg/mL以下

●妊婦

・妊娠初期：208.5～4,289pg/mL

・妊娠中期：2,808～28,700pg/mL

・妊娠後期：9,875～31,800pg/mL

■尿中E₂

●男性　0.10～3.00μg/日

●非妊婦

・卵胞期：0.50～5.00μg/日

・排卵期：2.00～10.0μg/日

・黄体期：5.00～20.0μg/日

●妊婦

・妊娠21～24週：369～1,270μg/日

・妊娠25～28週：368～1,500μg/日

・妊娠29～32週：582～1,500μg/日

・妊娠33～36週：561～2,530μg/日

・妊娠37～40週：683～3,130μg/日

測定法

・血中：ECLIA，CLIA

・尿中：RIA

検体量

・血清0.4mL

・尿3mL

日数

・血中：2～4日

・尿中：8～14日

目的　性腺，胎盤，下垂体機能の評価

Decision Level

●血中E₂高値

[可能性]エストロゲン産生卵巣腫瘍(卵巣顆粒膜細胞腫)，卵巣過剰刺激症候群〔下垂体性性腺刺激ホルモン(HMG)製剤使用時〕，思春期早発症，先天性副腎皮質過形成，エストロゲン産生副腎腫瘍，肝硬変，多胎妊娠，異所性ゴナドトロピン産生腫瘍　[対策]画像診断，下垂体副腎機能の精査，腫瘍の摘除，内科的治療

●血中E₂低値

[可能性]卵巣機能低下ないし不全症〔Turner症候群などの卵巣低(無)形成によるもの，およびSheehan症候群，Simmonds症候群などの低ゴナドトロピン性のもの〕，神経性食思不振症，胎盤機能不全，Chiari-Frommel症候群，胎盤アロマターゼ欠損症　[対策]負荷試験や画像診断による下垂体機能の精査，染色体検査などによる診断．原発性