基準値 陰性
測定法 免疫クロマト法,ELISA
検体量 頸管粘液または後腟円蓋の粘液を専用のダクロンスワブ(綿棒)で採取
日数 採取から判定まで約10分(免疫クロマト法)
目的 前期破水の診断
Decision Level
●陽性
[高頻度]破水 [可能性]穿刺後の羊水混入 [対策]破水を疑う場合で低値陽性の場合,1週後に再検査を行うか,頸管腟分泌液中癌胎児性フィブロネクチンを測定する
異常値のでるメカニズムと臨床的意義
妊娠中の母体血中ではIGFBP-1が胎盤基底脱落膜で産生される.羊水中のIGFBP-1はさらに100倍以上の高濃度で,胎児肝由来と考えられる.それらが羊水中に溶出し,破水によって頸管粘液中にも増加する.
酵素免疫クロマト法では,ブルーラテックスコロイドと結合した抗体が検体中のIGFBP-1抗原と結合しつつ濾紙上を移動し,第2のIGFBP-1抗体を固着した部位に青色バンドとして集積した状