基準値
■有核細胞数
●10万~25万/μL
■巨核球数
●50~150/μL
■骨髄像分類(数値は厳格なものではなく,病理学的,総合的診断が重要)
●M/E比:2~3
●顆粒球系(M)
●骨髄芽球:0.2~2.9%
●好中球
・前骨髄球:1.5~8.4%
・骨髄球:1~9.7%
・後骨髄球:3.6~14.6%
・桿状核球:10.6~24.6%
・分葉核球:8.5~33.2%
●好酸球
・分化段階を分けずに算定することも可
・前骨髄球:0.1~0.8%
・骨髄球:0.3~0.9%
・後骨髄球:0.1~1.1%
・桿状核球:0.1~0.8%
・分葉核球:0.3~3.1%
●好塩基球:0~0.8%
●赤芽球系(E)
●前赤芽球:0.14%
●巨赤芽球:-
●大赤芽球
・塩基性:-
・多染性:-
・正染性:-
●正赤芽球
・塩基性:0.8~6.7%
・多染性:4.1~29.1%
・正染性:0.1~5.7%
●その他
●リンパ芽球:-
●リンパ球:5~32.6%
●単芽球:-
●単球:0.7~6%
●形質細胞:0.2~1.7%
●細網細胞:0~3.9%
●巨核球:0~0.1%
●組織肥満細胞:-
■骨髄細胞形態像 骨髄像の正常形態の主なものを図68図に示す
測定法 ライト・ギムザ染色による鏡検法,その他必要に応じてペルオキシダーゼ染色,非特異的エステラーゼ染色(αナフチルブチレート染色),ASD染色,PAS染色,鉄染色など
検体量 塗抹標本2~3枚(未固定)
日数 1~7日
目的 ①血球減少症の鑑別診断,②造血器腫瘍の診断と経過観察
NOTE *保険点数:特殊染色を併せて行った場合は,特殊染色ごとにそれぞれ40点を加算する.血液疾患に関する専門の知識を有する医師が,その結果を文書により報告した場合の骨髄像診断加算(240点)
Decision Level
■有核細胞数と巨核球数
以下に異常を示す疾患をあげるが,数だけで判断せず,他のデータや所見と併せて総合的に判断する.本項「有
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