基準値 陰性
測定法 患者血清とO型赤血球とを反応させ,その後,抗ヒトグロブリン血清(Coombs血清)を加え,凝集の有無をみる.血清中の抗赤血球不完全抗体(主にIgG型)を検出する.輸血検査で不規則抗体の抗原を同定する際は,O型赤血球の代わりに赤血球の抗原が同定されているヒトの赤血球(市販されている)と,受血者の血清とを反応させる
検体量 血清または血漿2mL(抗凝固剤はEDTA)
日数 2~4日
目的 他人の赤血球と反応する同種抗体の検出
Decision Level
間接Coombs試験の適応は血液型不適合輸血,血液型不適合妊娠など,輸血検査関連に用いられる.自己免疫性溶血性貧血の検査には直接Coombs試験が行われ,間接Coombs試験は必要ではない(表107図).
●陽性
[高頻度]輸血の既往歴のある患者,妊娠歴のある患者で赤血球同種抗体の存在する患者 [可能性]自己免疫性溶血性貧血(特発性
関連リンク
- 臨床検査データブック 2023-2024/直接Coombs(クームス)試験《直接抗グロブリン試験〔DAT〕》 [パニ][保] 34点
- 臨床検査データブック 2023-2024/赤血球・好中球表面抗原検査 [保] 320点
- 臨床検査データブック 2023-2024/凝固抑制因子検査《凝固因子インヒビター》 第Ⅷ因子,第Ⅸ因子《第Ⅷ因子インヒビター,第Ⅸ因子インヒビター》 [保] 144点(包)
- 臨床検査データブック 2023-2024/抗血小板同種抗体 [保] 261点
- 臨床検査データブック 2023-2024/HLAタイピング《組織適合性試験》 [保]*
- 臨床検査データブック 2023-2024/血液型検査 [保] 24点
- 臨床検査データブック 2023-2024/不規則性抗体 [保] 159点
- 臨床検査データブック 2023-2024/血液製剤類
- 今日の診断指針 第8版/自己免疫性溶血性貧血