診療支援
検査

間接Coombs(クームス)試験《間接抗グロブリン試験》   47点
indirect Coombs' test《indirect antiglobulin test》
神田 善伸
(自治医科大学教授・内科学講座血液学部門)

基準値 陰性


測定法 患者血清とO型赤血球とを反応させ,その後,抗ヒトグロブリン血清(Coombs血清)を加え,凝集の有無をみる.血清中の抗赤血球不完全抗体(主にIgG型)を検出する.輸血検査で不規則抗体の抗原を同定する際は,O型赤血球の代わりに赤血球の抗原が同定されているヒトの赤血球(市販されている)と,受血者の血清とを反応させる


検体量 血清または血漿2mL(抗凝固剤はEDTA)


日数 2~4日


目的 他人の赤血球と反応する同種抗体の検出


Decision Level

 間接Coombs試験の適応は血液型不適合輸血,血液型不適合妊娠など,輸血検査関連に用いられる.自己免疫性溶血性貧血の検査には直接Coombs試験が行われ,間接Coombs試験は必要ではない(表107).

●陽性

[高頻度]輸血の既往歴のある患者,妊娠歴のある患者で赤血球同種抗体の存在する患者 [可能性]自己免疫性溶血性貧血(特発性

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