診療支援
検査

凝固因子活性検査 第Ⅸ因子   223点(包)
factor Ⅸ
橋口 照人
(鹿児島大学大学院教授・血管代謝病態解析学分野)

基準値 70~130%


測定法 凝固時間法


検体量 血漿0.3mL(クエン酸加)


日数 2~6日


目的 第Ⅸ因子欠乏および血友病Bの診断


Decision Level

●25~70%(低下)

[高頻度]ワルファリン投与,ビタミンK欠乏(新生児,母乳栄養児,閉塞性黄疸,下痢,抗菌薬長期投与),肝硬変,DIC [可能性]L-アスパラギナーゼ投与,血友病B保因者,インヒビター [対策]活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT),プロトロンビン時間(PT)の測定

●25%未満(高度低下)

[高頻度]ワルファリン投与,ビタミンK欠乏症 [可能性]血友病B,インヒビター [対策]APTT,PTの測定,インヒビターの確認,ビタミンK投与の考慮,凝固因子補充の考慮


異常値のでるメカニズムと臨床的意義

 第Ⅸ因子は肝で産生されるビタミンK依存性因子である.分子量約57,000で血中濃度は3~5μg/mL程度であり,血中半減

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