基準値
・80~120%(活性)
・9.1~14.5mg/dL(ラテックス凝集)
・7~13mg/dL(TIA)
測定法 合成基質法(活性),ラテックス凝集(抗原),TIA(抗原)
検体量 血漿0.4mL(クエン酸加)
日数 2~4日
目的 DICの診断と先天性血栓性素因の鑑別診断
Decision Level
■活性
●40~80%(減少)
[高頻度]DIC,血栓症,心筋梗塞,肝硬変,肝癌,敗血症,ウロキナーゼ投与,組織プラスミノゲンアクチベータ(t-PA)などの血栓溶解療法 [可能性]白血病,悪性腫瘍,プラスミノゲン欠乏症,バトロキソビン投与 [対策]α2-プラスミンインヒビター(α2-PI),プラスミン・α2-プラスミンインヒビター複合体(PPIC),フィブリン/フィブリノゲン分解産物(FDP),抗原量の測定
●40%以下(高度減少)
[高頻度]DIC,非代償性肝硬変,劇症肝炎 [可能性]Plg欠乏症 [対策]DIC存在の確認,原疾患の診断と治療
●130%以上(増加)
[可能性]急性炎症性疾患,悪性腫瘍,ストレス,経口避妊薬,蛋白同化ステロイド投与や,炎症(IL-6に反応) [対策]薬剤使用の確認,悪性腫瘍の診断
異常値のでるメカニズムと臨床的意義
Plgは分子量92,000で,肝で合成され血中濃度は約120μg/mLであり,血中半減期は2日ほどである.遺伝子は第6染色体にある.
Plg分子にはN末端側から順にクリングル1,2,3にリジン結合部位(フィブリンに結合),クリングル5にアミノヘキシル部位(フィブリンに最初に結合),t-PA作用部位,活性基などが存在する.N末端がグルタミン酸であるGlu-Plgの形で存在する.しかし大量のt-PAで処理されると,N末端がLyn-Plgのものも出現する.Lyn-PlgはGlu-Plgよりもフィブリンの親和性が高く,t-PAの活性を受けやすい.Lys-Pl
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