基準値 30~70%
測定法 コラーゲンコートビーズカラム法(血小板停滞率検査,アイエスケー社プラビーズカラムを用いる)
検体量 3.8%クエン酸ナトリウム1容と全血9容,採血約5mL
日数 当日
目的 ①血小板機能の評価,②抗血小板薬のモニタリング
Decision Level
●停滞率(粘着能)低下
[高頻度・可能性]血小板無力症,von Willebrand病,血小板放出異常症,後天性機能異常症である血小板血症,慢性骨髄性白血病,尿毒症 [対策]血小板凝集能など他の血小板機能を評価する.原疾患の診断と治療
●停滞率上昇
[高頻度・可能性]虚血性心疾患,糖尿病,脂質異常症,術後など [対策]原疾患の治療,抗血小板薬の投与など
異常値のでるメカニズムと臨床的意義
コラーゲンコートビーズカラム法は,コラーゲンコートビーズの詰まった管内に血液を通過させ,停滞した血小板数を決定するものである.つまり,コラーゲンコートビーズ上に粘着を起こした血小板の割合をみる検査であるが,粘着のみでなく血小板凝集も関与する.血小板粘着能以外に,血小板ADP凝集能低下,フィブリノゲンおよびvon Willebrand因子も関与するとされる.簡便な検査であり広く臨床に使われているが,妊娠,術後などでも異常値を示すことがあり,判定には注意が必要.市販のコラーゲンコートビーズカラム(アイエスケー社,プラビーズカラム)を用い,インジェクションポンプで血液通過速度を一定にして測定する必要がある.
判読
コラーゲン受容体欠損症では粘着が起きないため,著明な低下を示す.本検査は血小板凝集能もみているので凝集能低下をきたす疾患でも低下する.
採取保存
採血後3時間以内に測定すべきである.
薬剤影響
低下アスピリンなどの抗血小板薬,非ステロイド系消炎鎮痛薬(NSAIDs)の投与時,血小板粘着能が低下する可能性がある.
測定前後の患者指導
抗
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