診療支援
検査

抗シトルリン化ペプチド抗体《抗環状シトルリン化ペプチド抗体》〔抗CCP抗体,ACPA〕   198点
anti-cyclic citrullinated peptides antibody
和田 琢
(埼玉医科大学リウマチ膠原病科)
三村 俊英
(埼玉医科大学教授・リウマチ膠原病科)

基準値 陰性(4.5U/mL未満)


測定法 CLEIA


検体量 血清0.3mL


日数 2~4日


目的 関節リウマチ(RA)の(早期)診断


Decision Level

●陽性(4.5U/mL以上)

[高頻度]RA [対策]RAの診断確定と治療.多発性関節炎があり,本抗体が陽性の場合には,RAの可能性が高いと考え専門医に紹介する

●強陽性(13.5U/mL以上)

[高頻度]RA.RAの新分類基準では,基準値の3倍以上の高値陽性は低値陽性(4.5U/mL以上,13.5U/mL未満)の1.5倍の重みづけをしている


異常値のでるメカニズムと臨床的意義

 ACPAはシトルリン化ペプチドに対する自己抗体であり,RAに非常に特異的なマーカーであり,診断と予後の判断に重要である.ACPAが認識する抗原は,シトルリン化されたフィラグリン,フィブリノーゲン,ビメンチン,Ⅱ型コラーゲン,エノラーゼと多岐にわたり,このうちシトルリン化

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?