基準値
●抗ds-DNA IgG抗体
・ELISA,CLEIA:12IU/mL以下
・FEIA:10.0IU/mL未満
●抗ss-DNA IgG抗体
・ELISA,CLEIA:25AU/mL以下
・FEIA:7.0U/mL未満
●抗DNA抗体 RIA法(Farr法):6.0IU/mL以下
測定法 EIA(ELISA,CLEIA,FEIA),RIA
検体量 血清0.2~0.3mL
日数 2~4日
目的 全身性エリテマトーデス(SLE)の診断と活動性の判定
Decision Level
■抗ds-DNA IgG抗体(ELISA,CLEIA)
●100IU/mL以上(高値)
[高頻度]SLE,特に活動期 [対策]他のSLEの活動性の指標の動きとともに総合的に疾患活動性を検討し,治療を考慮
●50~100IU/mL(陽性)
[高頻度]SLE [対策]活動性の評価
●12~50IU/mL(弱陽性)
[高頻度]SLE [可能性]他の膠原病 [対策]原疾患の診断
■抗ss-DNA IgG抗体(ELISA,CLEIA)
●50AU/mL以上(高値)
[高頻度]SLE [可能性]全身性硬化症(SSc),Sjögren症候群,混合性結合組織病(MCTD),関節リウマチ(RA),多発性筋炎,薬剤誘発性ループス,抗リン脂質抗体症候群,重症筋無力症 [対策]他の疾患特異的自己抗体などによる原疾患の診断
●25~50AU/mL(陽性)
[高頻度・可能性]「高値」と同様 [対策]「高値」と同様
異常値のでるメカニズムと臨床的意義
抗DNA抗体は自己抗体の一種であり,2本鎖(ds)DNA(非変性DNA)を認識する抗体と1本鎖(ss)DNA(変性DNA)のみを認識する抗体に大別される.抗ds-DNA抗体はDNAのデオキシリボース・リン酸骨格構造を認識すると考えられており,通常ss-DNAをも認識する.抗ds-DNA抗体はSLEに特異性が高いだけでなく,SL
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