抗核抗体〔ANA〕　　保^＊

★★

anti-nuclear antibody

和田　琢

（埼玉医科大学リウマチ膠原病科）

三村　俊英

（埼玉医科大学教授・リウマチ膠原病科）

基準値　陰性(40倍未満．カットオフ値・index値は20.0)

測定法　間接蛍光抗体法(主にHEp-2細胞を用いる)，ELISA(疾患特異的抗核抗体検出)

検体量　血清0.5mL

日数　2～4日

目的　膠原病診断のスクリーニング

NOTE‍　^＊保険点数：102点〔抗核抗体(蛍光抗体法)定性・半定量・定量〕，110点(蛍光抗体法を除く)

Decision Level

●強陽性(640倍以上)

[高頻度]全身性エリテマトーデス(SLE)，全身性硬化症(SSc)，混合性結合組織病(MCTD)，Sjögren症候群　[可能性]自己免疫性肝炎，円板状エリテマトーデス(DLE)　[対策]染色型の判定(speckledなら抗ENA抗体系の各抗体)，原疾患の診断と治療

●中等度陽性(160～640倍)

[高頻度]前項に加え，自己免疫性肝炎，DLE，薬剤誘発性ループス，レイノー(Raynaud)症候群，多発性筋炎・皮膚筋炎(

初出:臨床検査データブック 2023-2024 発行:2023年1月

収載:医学書院 医療情報サービス（2024年11月7日　掲-ID：ken_05009-23_a007b004c003z0006）