診療支援
検査

抗糸球体基底膜抗体〔抗GBM抗体〕   262点
anti-glomerular basement membrane antibody
菱田 明
(浜松医科大学名誉教授)

基準値

・7U/mL未満(FEIA)

・7U/mL以上10U/mL以下:判定保留(FEIA)

・3.0U/mL未満(CLEIA)


測定法 FEIA法,CLEIA法


検体量 血清0.3mL


日数 2~6日


目的 急速進行性腎炎症候群(RPGN)や肺出血の原因の検索


Decision Level

●陽性(FEIA法>10U/mL,CLEIA法≧3U/mL)

[高頻度]Goodpasture症候群,抗GBM抗体型糸球体腎炎 [対策]腎生検にて診断確定と,予後判定,治療方針(血漿交換,シクロホスファミド併用あるいは副腎皮質ステロイド単独療法)の決定.腎機能の急速な悪化と肺出血に特に注意


異常値のでるメカニズムと臨床的意義

 抗GBM抗体は感染症(インフルエンザ,COVID-19など),有機溶媒への曝露,喫煙などが引き金となって,肺・腎の基底膜の障害が生じ産生される.抗GBM抗体は糸球体係蹄の基底膜のⅣ型コラーゲンのα3や

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