診療支援
検査

抗カルジオリピン-β2-グリコプロテインⅠ複合体抗体〔抗CL-β2-GPⅠ抗体〕  
anti-cardiolipin-β2-glycoprotein Ⅰ complex antibody
梶山 浩
(埼玉医科大学講師・リウマチ膠原病科)
三村 俊英
(埼玉医科大学教授・リウマチ膠原病科)

基準値 3.5U/mL未満


測定法 ELISA,CLIA


検体量 血清0.3mL


日数 2~4日


目的 抗リン脂質抗体症候群(APS)の診断


NOTE‍ 保険点数:223点,678点(抗カルジオリピンIgG/IgM抗体および抗β2グリコプロテインⅠIgG/IgM抗体4項目同時測定)


Decision Level

●3.5U/mL以上(増加)

[高頻度]原発性APS,全身性エリテマトーデス(SLE),その他の2次性APS [可能性]関節リウマチ(RA) [対策]原疾患の診断と治療.SLEなどを疑えば,血清補体値,抗ds-DNA抗体,蛋白尿,全血算,抗核抗体,抗Sm抗体などを測定する


異常値のでるメカニズムと臨床的意義

 抗カルジオリピン抗体(aCL)は,カルジオリピン(陰性荷電リン脂質)に結合して構造変化をきたしたβ2-グリコプロテインⅠ(β2-GPⅠ)に対する抗体を測定している.

 一方,抗β2-GPⅠ抗体は

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