診療支援
検査

B細胞表面免疫グロブリン   157点
B cell surface immunoglobulin
三﨑 義堅
(京都桂病院・膠原病リウマチ科部長)

基準値

・IgG:1~3%

・IgA:1~3%

・IgM:3~12%

・IgD:1~10%

・K(κ):3~8%

・L(λ):1~5%


測定法 フローサイトメトリー


検体量 血液1mL(抗凝固剤はEDTAまたはヘパリン).3項目以上の測定は3mL


日数 3~5日


目的 特定の免疫グロブリンを表出しているB細胞の増加をもとにした単クローン性増殖の有無の推察


Decision Level

●増加

[可能性]B細胞急性リンパ性白血病,B細胞慢性リンパ性白血病,IgA腎症 [対策]原疾患の診断と治療

●減少

[可能性]重症複合免疫不全症,IgM増加免疫グロブリン不全症,アデノシンデアミナーゼ欠損症,無または低γ-グロブリン血症(これらはB細胞全体が減少している) [対策]原疾患の診断と治療


異常値のでるメカニズムと臨床的意義

 表面免疫グロブリン(IgG,IgA,IgM,IgD,IgE)はB細胞にのみ表出するが,それぞれの免疫グロ

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