基準値 塗抹検査は,臨床材料(喀痰・膿・髄液・尿・穿刺液など)をスライドグラスに塗布し,染色を施し細菌菌体の有無(陽性・陰性),量(+,2+,3+)を表現する検査をいう.抗酸菌検査(結核菌を含む)では蛍光法やチール・ネールゼン法により陽性の場合,菌量を(-,±,1+,2+,3+)と記載する(表132図).検査材料によっては,常在菌叢の存在する部位からの検査と,通常無菌の検体からの検査があり,意義づけは著しく異なるばかりでなく,染色形態と検査材料から菌名が推定可能な場合がある.菌体の観察に加えて,その検査材料中の白血球や上皮細胞の存在の有無も感染症の迅速検査の一助となる.原虫などは無染色生鮮標本で観察することが多い
パニック値 無菌材料(血液など)からの菌陽性,または抗酸菌陽性
パニック値とその原因病態・危険病態表
測定法 主としてグラム染色,他にチール・ネールゼン染色,蛍光染色,ヒメネス染色,墨