診療支援
検査

泌尿器系の細菌培養検査   180点
culture of urological test
佐藤 智明
(国際医療福祉大学成田病院検査部・技師長)
森屋 恭爾
(東京大学保健・健康推進本部・保健センター)

基準値 尿の培養陰性


測定法 好気培養,炭酸ガス培養,嫌気培養(膀胱穿刺尿)


検体量 5mL(少なくても可)


日数 2~4日


目的 泌尿生殖器感染症の起炎菌検出


NOTE‍ 保険適用:尿の培養検査と簡易培養検査は同時に保険点数がとれない.保険点数:同一検体について一般培養と併せて嫌気性培養を行った場合は122点を加算する.入院中の患者に対して,質量分析装置を用いて細菌の同定を行った場合は40点を加算する(他の検査材料も同様)


Decision Level

●陽性

[高頻度]尿路感染症:尿道炎,膀胱炎,尿管炎,腎盂腎炎.生殖器感染症:腟炎,頸管炎,前立腺炎,バルトリン腺炎,骨盤内炎症性疾患など [対策]臨床症状,検査材料,検出菌から総合的に判断し有効な抗菌薬の投与を考慮する


異常値のでるメカニズムと臨床的意義

■尿の細菌培養検査

 尿路から微生物が分離される場合には,尿道開口部から上行性に感染するルートと血流

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