診療支援
検査

結核菌群リファンピシン耐性遺伝子検出   850点
identification of rifampicin-resistance mutations in Mycobacterium tuberculosis
後藤 美江子
(北里大学大村智記念研究所感染症学研究室)

基準値 結核菌群であり,rpoB遺伝子に変異ありの結果が得られた場合にリファンピシン(RFP)耐性結核菌と判定される


測定法

・Line Probe法(ジェノスカラー・RFP-TBⅡ)を用いて測定する

・RFPの抗菌活性の作用機序はRNAポリメラーゼのβサブユニットに結合することによるRNA合成阻害である.その耐性機序は,RNAポリメラーゼのrpoBの点変異であり,RFP耐性との間に強い相関があることが確認されている.本法は喀痰または分離培養で得られた菌から核酸抽出を行い,PCR反応にてrpoB内の一部の領域(core region)を増幅させ,その領域に変異があるかどうか検出する.検出は,ビオチン化増幅DNAを10種類のプローブが固定化されたストリップとハイブリダイゼーション反応させ,さらに酵素標識ストレプトアビジン系で発色反応させて行う.そして,ストリップ上で発色したプローブの本数および位置

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