基準値
・分離菌の増菌培養液:陰性
・分離菌のTeNT遺伝子:陰性
測定法
・Clostridium tetani(CT)の分離と分離株の毒素産生性のバイオアッセイによる証明:分離培養培地を用いた培養,および増菌培地を用いた増菌培養を行い,CTの分離と同定を試みる.寒天培地表面を遊走し,グラム染色絵は先端芽胞を有する太鼓のバチ状の形態をみる.CTが疑われる分離株については,神経毒であるテタノスパスミンの産生性をバイオアッセイ(動物接種試験)で試験する
・CTの分離と分離菌の毒素遺伝子の証明(補助的な検査):分離株にテタノスパスミンをコードする遺伝子が存在するか否かをPCR法により確認する.毒素遺伝子が存在しても発現していない場合もあるため,毒素産生の確認にはバイオアッセイが必要である
検体量 創傷部の組織片,膿は可能な限り大量に採取する.嫌気性輸送容器を使用する.
NOTE テタノスパスミンは神経末端部