基準値 CMV pp65(p65)抗原陽性白血球が検出されない
測定法 免疫染色法(直接法,間接法)
検体量 血液(EDTAまたはヘパリン処理)1~5mL
日数 1~3日
目的 サイトメガロウイルス(CMV)感染の活動性の判定
Decision Level
●CMV pp65(p65)抗原陽性白血球の出現(CMV抗原血症)
[高頻度]CMV感染症 [対策]CMVの分離・同定,CMV核酸診断,組織病理学的検査,臨床所見の検討
異常値のでるメカニズムと臨床的意義
CMV pp65(p65)抗原陽性白血球の出現,すなわちCMV抗原血症となるメカニズムの詳細はいまだに解明されていない.現時点では,CMVの増殖部位で多形核白血球がCMV pp65抗原を取り込み,抗原陽性細胞となって血流中を循環すると考えられる.また,多形核白血球以外に,CMV感染によってpp65抗原を発現した血管内皮細胞や単球・マクロファージ系細胞も抗原陽性細胞に含まれる.
CMV抗原血症は,健常者に認められることはなく,その陽性所見は活動的なCMV感染を示唆する.
一般的に抗原陽性細胞の出現頻度はCMV感染症の重症度に相関し,患者の免疫力や治療効果の程度と逆相関する.しかし,CMVの活動が局所に限定される場合(例:一部のCMV網膜炎など)では,症状と抗原陽性白血球の出現頻度が相関しないことがある.わが国では直接免疫法(C7-HRP)および間接免疫法(C10,C11)により測定されており,両法の検出感度はほぼ同等である.直接法(C7-HRP)には非特異的な偽陽性反応を抑える処理が含まれている.
CMV感染症の診断は臨床所見と併せて総合的に判断する.
[関連する検査]
CMV核酸診断において定量的核酸診断はCMV核酸検出の感度が高いが,本検査はCMVの全身活動性の指標として有用性が高い.
判読
①年齢:新生児,乳児においてCMV抗原血症は検
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