基準値 陰性
測定法 イムノクロマト法
検体量 全血(EDTA)または血清0.2mL(採血日時を記録)
日数 1日
目的 デング特異的抗原(NS1)の検出および抗デングIgG・IgM 抗体の検出
Decision Level
●NS1陽性
[高頻度]デングウイルス感染
●NS1陰性あるいは判定不能
[高頻度]デングウイルス非感染 [可能性]偽陰性 [対策]最寄りの保健所に相談のうえ,血液・血清を地方衛生研究所または国立感染症研究所に送付し,デングウイルス分離,核酸検出検査などの行政検査を依頼する
●IgM陽性,IgG陽性
[高頻度]デングウイルス初感染(回復後),再感染(回復期)
●IgM陽性,IgG陰性
[高頻度]デングウイルス初感染(回復期)
●IgM陰性,IgG陽性
[高頻度]デングウイルス再感染 [可能性]デングウイルス感染既往 [対策]デングウイルス核酸検出検査
●IgM陰性,IgG陰性
[高頻度]デングウイルス非感染 [可能性]感染急性期 [対策]デングウイルス核酸検出検査
いかなる場合も,黄熱,日本脳炎,チクングニア熱,ジカ熱,ウエストナイル熱,セントルイス脳炎,マラリアなどの可能性を検討する
異常値のでるメカニズムと臨床的意義
第2~6病日でNS1抗原が陽性となる.解熱する頃(第5~6日病日)からNS1は陰転化し始め,代わってIgMが陽性となる.IgGは初感染では第12日病日以降,再感染ではより早期(第5~6日病日)から陽性となる.4つの血清型すべてを検出できる.他のフラビウイルス(黄熱,日本脳炎,ウエストナイル)と交差しない.マラリアと交差しない.
[関連する検査]
デングウイルス抗原はデングウイルスNS1を検出するが,抗デングウイルス抗体を検出しない.
判読
抗デングウイルスIgG・IgM抗体検出においてコントロールラインに赤紫色のラインが認められなかった場合,検査は無効である.発症後1週間ま
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