診療支援
検査

塩基性フェトプロテイン〔BFP〕   150点(包)
basic fetoprotein
今井 浩三
(札幌しらかば台病院 先端医療研究センター所長/札幌医科大学名誉教授)
安井 寛
(聖マリアンナ医科大学特任准教授・内科学(血液・腫瘍内科))

基準値

・血清:75ng/mL未満

・尿:15~20ng/mL未満


測定法 EIA


検体量

・血清0.3mL

・尿0.5mL


日数 3~5日


目的 広範囲の悪性腫瘍の腫瘍マーカー


Decision Level

●血清BFP:75ng/mL以上(増加)

[高頻度]原発性肝癌,胆道系癌,膵癌,腎癌,前立腺癌,精巣(睾丸)腫瘍,子宮体癌,卵巣癌,肺小細胞癌,白血病 [可能性]肝炎,肝硬変,膵炎,胆石症,前立腺肥大症,子宮筋腫 [対策]他の臓器特異性の高い腫瘍マーカーを測定する.画像診断を施行し癌の部位診断を行う.また肝炎などの偽陽性を除外するためにAST,ALTなどの生化学的肝機能検査を行う

●尿BFP:20ng/mL以上(増加)

[高頻度]尿路上皮癌(特に膀胱癌) [可能性]膀胱炎,前立腺肥大症 [対策]尿細胞診,尿潜血(顕微鏡的血尿)検査を併用する


異常値のでるメカニズムと臨床的意義

 BFPは石井により見出された分子量

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