診療支援
検査

乳頭分泌液中CEA(癌胎児性抗原)   305点(包)
carcinoembryonic antigen determination in nipple discharge
日野田 裕治
(札幌しらかば台病院顧問)

基準値 400ng/mL未満


測定法 イムノクロマト法


検体量 乳頭異常分泌液3μL


日数 15分


目的 乳頭分泌異常症における乳癌のスクリーニング


Decision Level

●400~1,000ng/mL(増加)

[高頻度]乳癌(特に非浸潤性) [可能性]境界病変,乳管内腺腫,乳腺症 [対策]乳頭分泌液潜血検査,細胞診,マンモグラフィー,超音波検査,CT,MRI,生検などを実施する.実臨床上は,肉眼的に非血性乳汁分泌液の場合,最初に潜血検査を行い,陽性の場合に本検査が実施されることが多い

●1,000ng/mL以上(高度増加)

[高頻度]乳癌 [可能性]癌以外の可能性は低い [対策]乳癌を疑い,細胞診,マンモグラフィー,超音波検査,CT,MRI,生検などを実施する


異常値のでるメカニズムと臨床的意義

 CEAは上皮細胞で産生され構成的に体外へ排出されている糖蛋白である.正常乳腺上皮からも産生されるが,乳癌

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