基準値
・閉経前女性:70pmol/L以下
・閉経後女性:140pmol/L以下
測定法 化学発光免疫測定法(CLIA)
検体量 血清0.5mL
日数 2~5日
目的 血清中のHE4の測定による卵巣悪性腫瘍の診断補助など
Decision Level
●高値(基準値上限以上)
[高頻度]卵巣悪性腫瘍 [可能性]良性卵巣腫瘍,良性卵巣疾患,子宮内膜症,高齢,閉経,喫煙 [対策]標準臨床管理ガイドラインに従って,血清中CA125および他の既存卵巣癌腫瘍マーカー(CA19-9,TFPI2)の測定,臨床所見,超音波,その他の画像診断を組み合わせて評価する
異常値のでるメカニズムと臨床的意義
HE4はWFDC2(WAP four-disulfide core domain 2)遺伝子の産物の1つである.当初,精巣上体遠位の上皮細胞で発現する蛋白質として単離されたが,その後生殖組織や呼吸器上皮など種々の正常細胞に発現を
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