診療支援
検査

ALK融合遺伝子   6,520点
anaplastic lymphoma receptor tyrosine kinase chimeric gene
三谷 絹子
(獨協医科大学主任教授・内科学(血液・腫瘍))

基準値 陰性


測定法 FISH法


検体量 未染色標本スライド3枚


日数 7~12日


目的 非小細胞肺癌のALK阻害薬(クリゾチニブ)治療の適応決定


Decision Level

●陽性(融合遺伝子の存在)

[高頻度] 非小細胞肺癌 [対策] ALK阻害薬(クリゾチニブ)の投与を検討する


異常値のでるメカニズムと臨床的意義

 ALKはインスリン受容体スーパーファミリーに属する未分化リンパ腫キナーゼをコードする.ALKは何らかの成長因子に対する受容体と考えられるが,染色体転座の結果キメラを形成することにより造腫瘍活性を獲得する.ALK遺伝子転座を認める肺癌症例においてALKチロシンキナーゼ阻害薬であるクリゾチニブによる腫瘍縮小効果および病勢安定効果が示されている.治療に先立ちキメラ遺伝子の有無を確認することが重要である.


[関連する検査]

‍ ALK融合遺伝子の存在は,RT-PCR法を用いたEML4-ALK mRN

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?