基準値 陰性
測定法 次世代シーケンシング(NGS)
検体量 ①腫瘍組織等由来のホルマリン固定パラフィン包埋(FFPE)検体,②血液8.5mL
日数 ①16~19日,②12~15日
目的 固形癌におけるエヌトレクチニブの適応判定
Decision Level
●陽性(融合遺伝子の存在)
[高頻度]成人では,乳腺分泌癌,唾液腺分泌癌,小児では,非脳幹高悪性度神経膠腫,乳児型線維肉腫 [対策]進行・再発例では,エヌトレクチニブ(ロズリートレク®)の投与を検討する
異常値のでるメカニズムと臨床的意義
NTRK1/2/3は,神経栄養性チロシンキナーゼ受容体をコードしており,神経細胞の生存・発達・機能を制御している.一方,癌原性遺伝子としての機能があり,染色体転座の結果他の遺伝子(ETV6,LMNA,TPM3など)と融合することにより,恒常的な活性化体となり,癌細胞の増殖を促進し,生存を延長させる.
判読
FoundationOne®CDxと,FoundationOne® Liquid CDxがんゲノムプロファイルの1項目である.FFPE検体内の有核腫瘍細胞の割合は,マクロダイセクション後の領域として30%以上が必要である.
採取保存
室温.血液はEDTAと細胞保存剤入り.
測定前後の患者指導
NTRK1/2/3キメラ遺伝子が認められた場合には,エヌトレクチニブ(ロズリートレク®)を用いた治療の適応であることを説明しておく.
保険注意
①固形癌の腫瘍細胞を検体とし,FoundationOne® CDx がんゲノムプロファイルを用いたシーケンサーシステムにより,抗悪性腫瘍薬による治療法の選択を目的としてNTRK1/2/3融合遺伝子検査を実施する場合にあっては,患者1人につき1回に限り算定する.②固形癌患者の血液を検体とする場合は,抗悪性腫瘍薬による治療法の選択を目的として,次世代シーケンシングにより行った場
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