診療支援
検査

BRCA1/2遺伝子検査(血液を検体とするもの:BRACAnalysis®診断システム)   20,200点
BRCA1/BRCA2 gene
菅野 康吉
(公益財団法人佐々木研究所附属杏雲堂病院遺伝子診療科・科長)

基準値 陰性・《NEGATIVE》臨床的意義のある変異は同定されませんでした

NOTE 「臨床的意義がある」とは,医学的介入を変更する可能性を伴う遺伝子変化を示す


測定法 PCR/サンガーシークエンス法,定量的multiplexPCR法およびBART (BRACAnalysis Large Rearrangement Test)法による大規模遺伝子再構成解析

NOTE 本検査はFDAが承認したlaboratory developed test(LDT)として実施され,遺伝子検査はすべて米国ユタ州Salt Lake CityにあるMyriad Genetics社の検査室で実施される.


検体量 血液7.0mL(EDTA-2K加)


日数 21~22日


目的

①オラパリブ(リムパーザ®)の乳癌・卵巣癌・膵癌・前立腺癌への適応を判定するための補助(コンパニオン診断)

BRCA関連遺伝性乳癌・卵巣癌症候群(HBOC)のリスクが高い患者を特定し,医学的管理を決定するための補助

②の適用条件

1)BRCA1またはBRCA2の病的バリアント保持が確認されている家系内で乳癌・卵巣癌を発症している場合

2)乳癌を発症しており,以下のいずれかに当てはまる場合

①45歳以下の乳癌発症,②60歳以下のトリプルネガティブ乳癌発症,③2個以上の原発性乳癌発症,④第3度近親者内に乳癌または卵巣癌発症者が1名以上いる,⑤卵巣癌,卵管癌および腹膜癌を発症,⑥男性乳癌を発症

3)がんゲノムプロファイリング検査で,BRCA1またはBRCA2の生殖細胞系列の病的バリアント保持が疑われる場合


NOTE‍ 保険点数:検体検査判断料(遺伝子関連・染色体検査判断料)100点,遺伝カウンセリング加算 (遺伝カウンセリング実施届出施設で算定可能)1,000点


Decision Level

●陽性:病的バリアントあり《DELETERIOUS》または《SUSP

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