診療支援
検査

福山型先天性筋ジストロフィー遺伝子検査   5,000点
molecular genetic diagnosis of Fukuyama-type congenital muscular dystrophy
斉藤 史明
(帝京大学教授・脳神経内科)

基準値 挿入は認められない


測定法 PCR法でFCMD遺伝子のレトロトランスポゾンDNAの挿入の有無を判定


検体量 血液7.0mL(EDTA-2Na加)


日数 14~18日


目的 福山型先天性筋ジストロフィー(FCMD)の遺伝子診断


Decision Level

●約464bpのPCR増幅産物のみを認める

[高頻度]典型的なFCMDである(挿入ホモ型)

●225bpのPCR増幅産物と約464bpのPCR増幅産物の両者を認める

[可能性]挿入へテロ型の非典型的なFCMDであり,挿入を認めない遺伝子に点変異がある可能性が高い

●225bpのPCR増幅産物のみを認める

 FCMDではない


異常値のでるメカニズムと臨床的意義

 FCMDは,先天性筋ジストロフィーに脳奇形を伴う常染色体潜性遺伝(劣性遺伝)疾患であり,わが国の小児期進行性筋ジストロフィーではDuchenne型の次に多い.有病率は2.9/10万人で,日本人の約

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