基準値 Y染色体微小欠失なし
測定法 PCR-rSSO法
検体量 血液2mLまたは5mL
日数 10日~2週間
目的 顕微鏡下精巣内精子採取術の方針決定
Decision Level
●Y染色体微小欠失
[対策]欠失の種類によって,顕微鏡下精巣内精子採取術での精子回収の可能性を判断する
異常値のでるメカニズムと臨床的意義
Y染色体微小欠失が起こるメカニズムは,遺伝子の相同配列間で再組換えが起こることである.
AZFa,AZFb,AZFb+cの完全欠失では,無精子症になるといわれており,顕微鏡下精巣内精子採取術での精子回収の見込みが著しく低く,手術は行われない.
AZFcの完全欠失では,無精子症もしくは乏精子症になるといわれているが,精巣内精子採取術による精子回収の可能性が50~70%ある.妊娠する可能性があるが,男児が出生した場合は,Y染色体微小欠失を受け継ぐことになる.Y染色体微小欠失を受け継いだ男性は
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