基準値 8.4μg/gCr以下
測定法
・酵素免疫測定法(EIA)
・ラテックス凝集比濁法
・免疫化学発光法
・イムノクロマト法(半定量法)
検体量 部分尿または蓄尿0.1~1mL
日数 1~3日(半定量法は判定時間15分)
目的 尿細管機能障害を伴う腎疾患〔慢性腎臓病(CKD)と急性腎障害(AKI)〕の診断の補助(注:糸球体疾患であっても二次的に尿細管は障害される)
Decision Level
●10μg/gCr以上(増加)
[高頻度]CKDの増悪,特に糖尿病性腎臓病,慢性糸球体腎炎,間質性腎炎 [対策]他の尿所見と腎機能のモニタリング,原因の診断と治療
●50μg/gCr以上(高度増加)
[高頻度]進行したCKD,AKI [可能性]薬物性腎障害,造影剤腎症,特に敗血症や大動脈瘤の開腹手術(腎動脈より上部での大動脈遮断)では1,000μg/gCrを超える場合もある [対策]他の尿所見と腎機能のモニタリング,原因
関連リンク
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- 新臨床内科学 第10版/5 尿生化学
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