診療支援
検査

ゲンタマイシン〔GM〕  
gentamicin
荒木 拓也
(群馬大学大学院准教授・臨床薬理学)
山本 康次郎
(群馬大学大学院教授・臨床薬理学)

治療有効濃度範囲

●グラム陰性菌に対する治療

●ピーク値

・15~20μg/mL(重症もしくはMIC=2μg/mLの場合)

・8~10μg/mL(軽・中等症もしくはMIC≦1μg/mLの場合)

●トラフ値 1μg/mL以下

●グラム陽性菌に対する治療

・ピーク値:3~5μg/mL

・トラフ値:1μg/mL以下


測定法 FPIA,EIA,HPLC


採取保存 血清分離後凍結(ヘパリンを使用しないこと)


検体量 血清0.5mL


定常状態到達時間 16時間(腎機能低下患者では延長する)


市販名 ゲンタシン(注),ゲンタマイシン硫酸塩(注)


中毒症状 腎障害,第8脳神経障害(聴覚障害)


日数 2~5日


NOTE‍ 保険点数:特定薬剤治療管理料1


治療有効濃度

 トラフ値は副作用防止の観点から1μg/mL以下にすることが求められるが,ピーク目標値は感染症の程度や起因菌の種類,MICなどによって異なる.グラム陰性菌による感染症に対しては

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