病態
循環血液量,心機能,末梢血管抵抗のいずれかにより招来された末梢循環不全による細胞での酸素利用障害,エネルギー代謝障害をもとにした臓器,細胞の機能不全
[参考]
2021年JCS/JHFSガイドライン フォーカスアップデート版急性・慢性心不全診療
日本版敗血症診療ガイドライン2020
アナフィラキシーガイドライン2022
異常値
●Ht,Hb 基準値以下~基準値以上
●白血球 基準値以下~基準値以上
●血清乳酸値 基準値~基準値以上
●動脈血ガス(PaO2),パルスオキシメーター(SaO2) 基準値以下~基準値
●中心静脈圧 基準値以下~基準値以上
●心電図 正常~虚血性変化
●胸部X線 ときに異常(肺うっ血)
●超音波 正常~左心機能低下
●Swan-Ganzカテーテル
・心係数 基準値以下~基準値
・肺動脈楔入圧 基準値以下~基準値以上
経過観察のための検査項目とその測定頻度
●Ht,Hb [急性期]6時間ごと.急性期にあり,病状のさらなる悪化が予測される場合は,より頻回の経過観察が必要である [回復期]1週ごと [定期的スクリーニング]1カ月ごと
●白血球 [急性期]連日.急性期にあり,病状のさらなる悪化が予測される場合は,より頻回の経過観察が必要である [回復期]1週ごと [定期的スクリーニング]1カ月ごと
●血清乳酸値 [急性期]連日.症状の変化時は頻回に測定 [回復期]1週ごと
●動脈血ガス(PaO2) [急性期]6時間ごと.急性期にあり,病状のさらなる悪化が予測される場合は,より頻回の経過観察が必要である〔パルスオキシメーター(SaO2)は持続監視が可能〕 [回復期]1週ごと [定期的スクリーニング]1カ月ごと
●中心静脈圧 [急性期]6時間ごと.急性期にあり,病状のさらなる悪化が予測される場合は,より頻回の経過観察が必要である [回復期]1週ごと
●心電図 [急性期]連日.急性期に