適応
2型糖尿病 注意
1)適用は予め糖尿病治療の基本である食事療法,運動療法を十分に行った上で効果が不十分な場合に限り考慮
2)2型糖尿病と診断された患者に対してのみ使用し,1型糖尿病の患者には投与しない
3)重度の腎機能障害又は透析中の末期腎不全患者では効果が期待できないため,投与しない
4)中等度の腎機能障害では効果が十分に得られない可能性→投与の必要性を慎重に判断
用法
20mgを1日1回朝食前又は朝食後
禁忌
1)過敏症
2)重症ケトーシス,糖尿病性昏睡又は前昏睡(輸液,インスリンによる速やかな高血糖の是正が必須となる→投与不適)
3)重症感染症,手術前後,重篤な外傷(インスリン注射による血糖管理が望まれる→投与不適)
注意
〈基本〉
➊使用にあたり,低血糖症状及びその対処方法について十分説明
②投与中は,血糖値等を定期的に検査し,薬剤の効果を確かめ,3カ月投与しても効果が不十分な場合には,より適切な治療法への変更を考慮
③投与により,血清クレアチニンの上昇又はeGFRの低下→腎機能の定期的な検査と共に,腎機能障害患者の治療にあたっては経過を十分に観察
④尿路感染及び性器感染を起こし,腎盂腎炎,外陰部及び会陰部の壊死性筋膜炎(フルニエ壊疽),敗血症等の重篤な感染症に至ることあり→十分な観察等,尿路感染及び性器感染の発症に注意し,発症した際は適切な処置と共に,状態に応じて休薬等を考慮.尿路感染及び性器感染の症状及びその対処方法について患者に説明
⑤本剤の利尿作用により多尿・頻尿あり,又,体液量が減少することあり→適度な水分補給を指導し,観察を十分に.特に体液量減少を起こし易い患者(高齢者や利尿剤併用患者等)では,脱水や糖尿病性ケトアシドーシス,高浸透圧高血糖症候群,脳梗塞を含む血栓・塞栓症等の発現に注意
➏作用機序である尿中グルコース排泄促進作用により,血糖コントロールが良好であっても脂肪酸代謝が亢進し