最初の10分メモ
含有する製品
・カルバマゼピン(カルバマゼピン®薬,テグレトール®薬,テレスミン®,レキシン®薬)
診断のポイント
・側頭葉てんかん,三叉神経痛,双極性感情障害などの病歴またはカルバマゼピン薬の服用歴がある患者に,昏睡,腸蠕動運動の低下,QRS時間の延長などの心電図異常,低ナトリウム血症などを認める.
・カルバマゼピンの血中濃度が高値である(>12μg/mL).
・第1世代三環系抗うつ薬と化学構造が類似しているため,Triage DOA®で三環系抗うつ薬類(TCA)が陽性となることがある.
治療のポイント
・活性炭の繰り返し投与を施行.
・重症患者には血液灌流法を施行.
Do&Don't
・遅延性に症状が出現することがあるので,無症状でも最低6時間は観察.
・活性炭の繰り返し投与を施行しないと中毒症状が遷延することに注意.
概説
カルバマゼピン薬は抗痙攣作用,感情安定作用などの薬理作用をもち,側頭
関連リンク
- 急性中毒診療レジデントマニュアル 第2版/B 全身管理と情報収集──急性中毒の治療の5大原則(1)
- 治療薬マニュアル2024/カルバマゼピン《テグレトール》
- 治療薬マニュアル2024/ジアゼパム《セルシン ホリゾン》
- 治療薬マニュアル2024/ミダゾラム《ドルミカム》
- 治療薬マニュアル2024/フェノバルビタール《フェノバール》
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- 急性中毒診療レジデントマニュアル 第2版/[1]フェノチアジン誘導体
- 急性中毒診療レジデントマニュアル 第2版/[2]ブチロフェノン誘導体
- 急性中毒診療レジデントマニュアル 第2版/[3]代表的な非定型抗精神病薬(SDAとMARTA)
- 急性中毒診療レジデントマニュアル 第2版/[4]第1世代三環系抗うつ薬
- 急性中毒診療レジデントマニュアル 第2版/[5]第2世代三環系抗うつ薬(アモキサピン)
- 急性中毒診療レジデントマニュアル 第2版/[6]第3世代抗うつ薬(SSRI,SNRI)
- 急性中毒診療レジデントマニュアル 第2版/[10]バルビツール酸類
- 急性中毒診療レジデントマニュアル 第2版/[14]ジフェンヒドラミン
- 急性中毒診療レジデントマニュアル 第2版/[19]メタンフェタミン,メチレンジオキシメタンフェタミン(MDMA)
- 急性中毒診療レジデントマニュアル 第2版/[22]コカイン