診療支援
治療

10バルビツール酸類
上條 吉人
(北里大学特任教授・中毒・心身総合救急医学)

最初の10分メモ

含有する製品

・ペントバルビタール・カルシウム(ラボナ®

・フェノバルビタール(フェノバール®,フェノバルビタール®,ルピアール®,ワコビタール®,ノーベルバール®

・フェノバルビタール含有合剤:プロメタジン,クロルプロマジン(ベゲタミンA®,ベゲタミンB®)


診断のポイント

・精神障害の病歴およびバルビツール酸類の服用歴のある患者に,傾眠,昏睡,呼吸抑制・呼吸停止などを認める.

・Triage DOA®でBAR(バルビツール酸類)が陽性となる.


治療のポイント

・ペントバルビタール/アモバルビタール中毒では,呼吸抑制または呼吸停止には速やかに気管挿管および人工呼吸管理を施行.重症患者には血液灌流法を施行.

・フェノバルビタール中毒では,活性炭の繰り返し投与を施行.必要に応じて尿のアルカリ化もあわせて施行.重症患者には血液灌流法を施行.

・離脱症状が出現すれば,通常量のフェノバ

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