診療支援
治療

18テオフィリン
上條 吉人
(北里大学特任教授・中毒・心身総合救急医学)

最初の10分メモ

含有する製品

・テオフィリン〔テオドール®(徐放剤),テオロング®(徐放剤),スロービッド®(徐放剤)など〕


診断のポイント

・喘息の病歴またはテオフィリンの服用歴のある患者に,悪心・嘔吐,振戦,痙攣発作,頻脈などを認める.

・過量服薬のエピソードまたは低カリウム血症があれば急性中毒を疑う.

・治療用量を繰り返し服薬している患者であれば慢性中毒を疑う.

・テオフィリンの血中濃度は重症度や予後を評価する上で重要.


治療のポイント

・テオフィリンの血中濃度が,急性中毒では80μg/mL以上,慢性中毒では40μg/mL以上では予防的にフェノバルビタール100mgを筋注.

・テオフィリンの血中濃度が,急性中毒では100μg/mL以上,慢性中毒では60μg/mL以上,または,20μg/mL以上で痙攣発作,重篤な頻脈性不整脈,低血圧,臨床症状の悪化傾向があれば血液灌流法または血液透析法を施行.

・重篤

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