最初の10分メモ
含有する製品
・テオフィリン薬〔テオドール®(徐放剤),テオロング®(徐放剤),スロービッド®(徐放剤)など〕
診断のポイント
・喘息の病歴またはテオフィリンの服用歴のある患者に,悪心・嘔吐,振戦,痙攣発作,頻脈などを認める.
・過量服薬のエピソードまたは低カリウム血症があれば急性中毒を疑う.
・治療用量を繰り返し服薬している患者であれば慢性中毒を疑う.
・テオフィリンの血中濃度は重症度や予後を評価する上で重要.
治療のポイント
・テオフィリンの血中濃度が,急性中毒では80μg/mL以上,慢性中毒では40μg/mL以上では予防的にフェノバルビタール薬100mgを筋注.
・テオフィリンの血中濃度が,急性中毒では100μg/mL以上,慢性中毒では60μg/mL以上,または,20μg/mL以上で痙攣発作,重篤な頻脈性不整脈,低血圧,臨床症状の悪化傾向があれば血液灌流法または血液透析法を施行.
・重篤
関連リンク
- 急性中毒診療レジデントマニュアル 第2版/B 全身管理と情報収集──急性中毒の治療の5大原則(1)
- 急性中毒診療レジデントマニュアル 第2版/9 テオフィリンとカフェイン
- 治療薬マニュアル2024/テオフィリン《テオドール ユニフィル》
- 治療薬マニュアル2024/フェノバルビタール《フェノバール》
- 治療薬マニュアル2024/プロプラノロール塩酸塩《インデラル》
- 治療薬マニュアル2024/ジアゼパム《セルシン ホリゾン》
- 治療薬マニュアル2024/ミダゾラム《ドルミカム》
- 治療薬マニュアル2024/プロポフォール《1%ディプリバン》
- 治療薬マニュアル2024/ドパミン塩酸塩《イノバン》
- 治療薬マニュアル2024/ドブタミン塩酸塩《ドブトレックス ドブタミン》
- 治療薬マニュアル2024/リドカイン《キシロカイン リドカイン リドカイン》
- 治療薬マニュアル2024/塩化カリウム《KCL補正液》
- 治療薬マニュアル2024/塩化カリウム《K.C.L. 塩化カリウム》
- 治療薬マニュアル2024/メトクロプラミド《プリンペラン》
- 治療薬マニュアル2024/ランジオロール塩酸塩《オノアクト》
- 今日の治療指針2024年版/不整脈
- 今日の治療指針2024年版/第Ⅰ群(Naチャネル抑制)
- 急性中毒診療レジデントマニュアル 第2版/[4]第1世代三環系抗うつ薬
- 急性中毒診療レジデントマニュアル 第2版/[7]カルバマゼピン
- 急性中毒診療レジデントマニュアル 第2版/[10]バルビツール酸類
- 急性中毒診療レジデントマニュアル 第2版/[13]ブロムワレリル尿素
- 急性中毒診療レジデントマニュアル 第2版/[14]ジフェンヒドラミン
- 急性中毒診療レジデントマニュアル 第2版/[20]オピオイド類
- 急性中毒診療レジデントマニュアル 第2版/[26]グルホシネート含有除草剤